日々雑感
熊本はここのところポカポカ陽気が続いておりましたが、
また明日頃から寒の戻りがありそうです…。
う~辛い。
もちろんこのまま暖かくなるという甘い考えはありませんが、
この冬の寒さにはホント参りました。
1日も早い春の訪れを待ちわびる私です…。
その寒さに体力を消耗したのか先月私は少々体調を崩し、
実に数年ぶりに歯医者以外の医者に診てもらいました。
診断は感染性胃腸炎。
は?という感じでしたが、医者がそういうのだから仕方ない。
会社にその旨報告すると、用心のため1週間休んでくれと云われる。
さらにノロウイルスの検査も受けてくれだと。
あの~ノロの検査は保険きかないし、
1週間休むのもまだ有給の付いていない私にはちとキツイんですが…
という言葉をグッと飲み込み、転んでもタダでは起きぬと
この際降って湧いた休暇(?)を存分に活用(?)することにいたしました。
感染性胃腸炎とはいっても今回の症状は極めて軽く、
一晩お腹がゆるくなった位で、後は少々胃がムカついて食欲が落ちた程度。
私はてっきり食当たりか何かかと思ったのですが。
とはいっても一応病気で休んでいる訳ですし、
医者に行く以外は特に外出もできないので、
基本ゆっくりと休養しておりました。
それで体がリフレッシュしたのか、
なんと昨日約5ヶ月ぶりに来客がありました…(笑)。
そのうち危うく「私どうも閉経したようでございます…」
みたいな記事を書くところでしたよ。
転職して以来の日々の忙しさで、お客さんも遠慮していたのか…。
来客の無い日々はそれはそれで身軽でよろしゅうございましたけれど。
…まぁでもこうして来客があったりなかったりしながら、
徐々に閉経してゆくのでしょうねぇ。
久しぶりに家でゆっくりする時間を持てたことで、
色々なことを考えもしました。
思えば先月は亡き母の誕生月でもありました。
…生きていれば82歳。
母が他界してもう18年になろうとしています。
ほんとにろくに親孝行もできぬまま、母はこの世からいなくなりました。
そのことは今でも悔やまれます。
せめて母から授かったこの命を大切にして私なりの人生を謳歌することこそが
母への恩返しになるのではないかと思っています。
家にいたのでテレビでソチオリンピックも結構観ることができました。(^^ゞ
今回私は羽生結弦選手と平野歩夢選手という2人の少年が特に印象に残りました。
…まぁ羽生選手はもう限りなく青年に近いですが、
童顔だしギリギリ10代ということで“少年”カテゴリに入れちゃいます(笑)。
オリンピックという舞台は彼らのような若い命の輝きが眩しい大会でもあります。
スノーボードに乗って軽々と宙に舞う平野選手。
一瞬でも重力から解放され高々と飛び上がるその彼の背中に
私は間違いなく“羽根”を見ました。(^^ゞ
彼のその顔立ちや醸し出す雰囲気にも、
自らの無限の可能性を信じる少年期特有のある種の“傲慢さ”があって、
それが何とも…良いですねぇ(笑)。
羽生選手も少年期の男性が持つ危うい魅力を存分に発散させていましたね。
ショートプログラムでは哀愁を帯びた大人っぽい選曲も相まって、
“少年”と“青年”との境を行きつ戻りつするような魅力が
観る者を翻弄しました。
変わってフリープログラムで今度は細身の体にヒラヒラキラキラした衣装を身に纏い、
イナバウアーやビールマンスピンといった男子が余りやらない技をも盛り込むことで、
これまた少年期特有のアンドロギュノスな魅力を体現しておりました。
インタビューの受け答えなどを見ると、
羽生選手はとてもしっかりとした考え方をする頭の良い人であることが分かります。
生まれ育った宮城県が先の震災で被災して、
一時はスケートを続けることも悩んだとのことですが、
被災地を勇気づけ励ますためにも滑ると決心した彼のスケートには
確固たる力強さがありました。
同じくフィギュアの高橋大輔選手は今回が最後のオリンピック。
私は彼の芸術的でフェロモンたっぷりな演技が大好きなのです。
日本男子がフィギュアスケートのような西洋発祥の競技において、
あのように男性の色気をアピールする演技ができるようになるなんて、
実に画期的なことだと思いますよ。
今回は多少のミスはありましたが、とても良い表情で演技していましたね。
そして何といっても浅田真央選手。
ショートの信じられないミスから1日で精神面を立て直して
フリーをノーミスで滑り切ったのはほんとに凄い。
特にあのトリプルアクセルを始めとした6種の3回転を合計8回跳んだ演技は
まさに圧巻でした。
彼女は2年前にお母様を亡くされたとのことで、
精神的にもとても辛い時期を乗り越えてこられたのだと思います。
今回のフリーの見事な演技にはお母様も天国で拍手喝采されたことでしょう。
キム・ヨナ選手は相変わらす流麗でちょっとコケティッシュな演技を披露し、
思わずウットリと見惚れてしまいました。
…ただ4年前のバンクーバーから余り変化や進歩といったものは感じられず、
それが銀メダルに終わった、というところかも知れません。
最後にやはり葛西紀明選手。
…恥ずかしながら私はこれまで葛西選手のことを余り知りませんでした。
しかし今回7回目(!)のオリンピック挑戦で41歳で銀メダルに輝いたにも関わらず、
「これでまた平昌で金メダルを獲るという目標ができた」なんて…スゴイですねぇ。
まだまだ自分の可能性を信じて飛び続ける葛西選手。
風に乗って羽ばたくのは何も少年だけじゃあない。
中年だって羽ばたくのだ!
という訳で今回のソチオリンピックで日本は計8個のメダルを獲得しましたし、
内容的にもとても楽しめたオリンピックでした。
開会式や閉会式のセレモニーもロシアのクラシック音楽やバレエが好きな私には
もうご馳走のような演出でしたね。
…何だか“日々雑感”と云いつつ、
後半はすっかり“オリンピック雑感”といった感じになってしまいました。
失礼しましたぁ~。(^^ゞ